私はアラスカで誕生し、3歳の時に日本に来て、
東京の世田谷区で育ちました。
私の両親は、日本に帰国後、夢だった飲食店を新宿で開きました。
「つちや」 という名のお好み焼き屋で、
開店して現在35年目をむかえます。
飲食店ですから、当然土日も仕事。
夏休み、正月もほとんど休みなく働いていました。
私自身も子供の頃、家族で遊園地、旅行に行った、
そんな記憶はほとんどありません。
夢をかなえ懸命に働く両親とは異なり、私自身は
子供の頃からずっと何をしたいのか分からずに
いつも満たされない気分でした。
学生時代を知る人の私のイメージは・・・
『 いつも不機嫌そうな冷めた人 』
正直、そんな感じだと思います(笑)。
そんな感じだった上に、就職活動中は、
就職氷河期と言われた就職難の時代。
何がやりたいのかも分からず、漠然とサラリーマンを
一生続けることはないだろうなぁ。
そう思っていました。
そして、20社以上の面接に落とされ続け、
就職した会社でも目標を見いだせず・・・
※今思えば、その会社で学んだ事が大きく活きていますが。
そんな時に、ふと思い出したのが実家を毎月訪問していた
税理士の先生の存在です。
真面目にコツコツと働き、30年以上も飲食店を続けてきた
両親ですが、帳簿整理は大の苦手。
そんな両親をサポートしていたのが、税理士の先生でした。
子供の私からすれば、親はヒーロー。
子供の私には、そんな親を親切に指導する税理士の先生は、
凄い人、偉い人でした。
そして、大人になった私には・・・
両親のような真面目に仕事に取り組む経営者のサポーター。
私のやりたい事が分かった瞬間でした。
親の背中を見て育ったこともあり、
両親(のような真面目に仕事に取り組む人)の手助けができる、
そんな仕事をしたかったのです。
そこからの決断は早く、すぐに新卒で入った会社を
辞めることにしました。
そして、両親には会社を辞める1週間前、そう告げました。